東京に住む少女、琉宮莉都香(りゅうぐう りとか)は平安時代から続く旧華族家の跡取娘として、幼い頃から厳しい稽古や教育を受けてきた。元々束縛が嫌いな莉都香はそんな生活に息苦しさを感じていたが、最も辛いのは自分が何か過ちを犯した時、両親や召使いに『ルトカはそんな事しなかったのに』と言われることだった。知らない女『ルトカ』と自分が比べられる理由がわからず、不満が募っていた。
そしてある日嫌気が爆発し、莉都香は家出をしてしまう。
あてもなく歩き、辿り着いた先で、彼女は運命の存在を知ることになる...
あなたはこの言葉に何を思うのだろうか?
―不可思議な運命の答えは“あの世界 ”にある―