時ははるか昔。ノクターン帝國が栄えていた時代。
当時アバ・オブリビオンと呼ばれる強化人間がいた。強化人間といっても、人工的に作られたものではない。自然と生まれてくる、突然変異のような生き物。姿形は人と違わず、筋肉量も変わらない。だが、その力は常人よりもはるかに強く、強靭な肉体を持つ。
そんな強化人間を帝國は人類から捨てられた人間、忘れ去られた人間としてアバ・オブリビオンと呼び、弾圧を行っていた。その帝國内の路地裏で生まれた1人の女。名はなく、仲間内でアリアと呼ばれるその女が立ち上がる。彼女はアバ・オブリビオンの中でも特に優れた力、肉体を持つ。特級「ライドゥン」だった。
彼女は同じライドゥンを探し、アラベスクとカルテットと出会う。彼らはアリアをリーダーとし、自らを反逆者「レベリオン」と名乗る。
…それぞれが守りたいもののために戦っている。
誰が正義なのか。誰が悪なのか。
正義とは何の意味をなすのか。答えを探し求める。
そんな彼らに残酷な真実がふりそそぐ。
すべての真実を知った時、彼らはどう動くのか。
知ったところで何ができるのか。
何かを変えることはできるのか。
この物語はレベリオンと、ある少年の出会いから始まる。