ある日、私は死んだ。完膚なきまでに、呆気なく、疑問の余地なく、いっそ清々しいほどに。
死後の世界と思われるところで出会った神を自称する彼女は私に、進路を提示した。進路という名の、転生先。あるいは本当の意味での死後の世界。
エルフとかゴブリンがいるようなファンタジーの世界。
現代に魔法があって戦争したり研究したりする世界。
電気ではなく蒸気で発達した世界。
肉体が金属に置き換わった世界。
地球ではなく宇宙船で生活する世界。
……その他色々。百でも足りない、それぞれが天国とも地獄ともとれる世界と言う名の選択肢達。
だけど私は、そんなものは望んでいない。
もっとちゃんと生きましょう?
はっ!
やっとちゃんと死ねた私をもっとゆっくりさせなさい!!