作品一覧全4件
連載 1エピソード
もうすぐ終わる世界。政府は人々が苦しまないように薬を配布した。そんな状況の中、残された日々を過ごす人々のお話。
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ヒューマンドラマ[文芸] 残酷な描写あり
最終更新日:2023年01月07日
日常 天災 読了時間:約10分(4,608文字)
連載 2エピソード
玻璃の伽藍堂へようこそ。初めてのお客様ですね。 お名前を教えてください。ああ、本当の名前でなくて結構です。さて、何をお望みでしょうか。配達、お預かり、それともほかの事でしょうか? この身では随分住みづらくなった現世ですが、この玻璃屋では様々なご要望にお応えいたします。 お代はあなたの力をほんの少しだけ頂ければ結構です。利益なんていりません。私もあなたと同じ、この生きづらい現世を生きる仲間なのですから。 さて、改めましてお客様。今日は一体どんな依頼をお持ちいただいたのですか? 妖怪、神様専門の万屋「玻璃の伽藍堂」でアルバイトをする人間、三月が日々の依頼をこなしていくお話です。
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ローファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2021年02月14日
日常 ミステリー 怪談 妖怪 読了時間:約34分(16,615文字)
連載 完結済 6エピソード
昔話の鬼なんて、どこにもいないと思っていました。 七歳の頃、初めて会った男の人は、二十年以上経って再会した時、同じ姿形をしていました。 驚く私に、彼は自分の事を昔話の鬼と言ったのです。 不思議な彼に惹かれていく私は、初めて恋を知りました。けれど、彼の命にはタイムリミットが迫っていたのです。そんな彼に私が出来るのはただ一つ、彼の花嫁になる事でした。 私は誰も知らない私達の物語を語る事で彼を守りたかったのです。そして、誰かに知ってもらいたかったのです。百日紅の咲く、あの庭での日々を。
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現実世界[恋愛] 残酷な描写あり
最終更新日:2019年07月21日
異類婚姻譚 現代 シリアス 女主人公 人外 読了時間:約163分(81,393文字)
連載 完結済 6エピソード
幼い頃「私」は、正月になると祖母の家に泊まるのが嫌だった。古ぼけたその家は広いだけで、寒く、怖かったのだ。 ある年、祖母の家で図書室を見つけた私は、図書室に住む「彼」に出会う。父親より若い「彼」は離れにある蔵に住んでいるという。漢字の読み方や意味を教えてくれる「彼」に親しみを覚えた「私」は、一年に一度会える、憂鬱だった正月の行事が楽しみになっていた。 彼との出会いから十年、正月に祖母から財産が全て納められている蔵の鍵を無理矢理託された「私」は、祖母の危篤の知らせを受け、初めて夏に祖母の家を訪れる事になる。彼と過ごす最後の夏になるとは知らずに。 ※作中に夢一夜の引用、墨東奇譚のネタバレが出てきます。 ※文章内の『』部分は夏目漱石の夢十夜・第一夜からの引用になります。 ※登場人物の死があります
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現実世界[恋愛] 残酷な描写あり
最終更新日:2019年02月18日
年の差 悲恋 シリアス 現代 幽霊 切ない 読了時間:約166分(82,816文字)