春の陽光が耀くコンコースで、偶然出会った美少年。
それはなんと私の通う高校の新任英語教師だった─
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「だって先生実際可愛いもん」
「可愛い扱いはやめなさい…」
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見た目も可愛いし、
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「そんなこと気にしないで。
不可抗力なんてよくあることじゃん。
気にしてたらこの仕事やってけないよ?」
「え…」
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どこかほっとけないのに、
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「南条の夢を一緒に探したいと思う」
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死んだように生きていた私に手を差し伸べてくれた
頼りになる先生─
*
「俺やっぱ南条のこと好きだな」
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それは教師として?
それとも…?
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そして今日もふたりきりで過ごす。
茜色に染まる黄昏の英語準備室で。
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「綺麗だね。…南条も」
「えっ!?」
*
「お前…煽ってんの?」
「うん…」
*
「先生…私のこと、好きですか…?」
*
「春になったら迎えに行く。離すつもりないんだ」
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夢も希望もなく、絶望に追いやられて
縁から落ちそうになっていた私に愛をくれた。
*
ねぇ、先生?
夜闇にたったひとつ煌めく星のように
私を導いてくれますか?─
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可愛い系 新任英語教師
初原 昴
×
夢も希望も何もない女子高生
南条 舞奈
*
携帯小説サイト野いちごにて2017年1月から掲載の作品の改稿版です。
年の差 スクールラブ 青春 学園 現代 先生と生徒 初恋 片想い 胸キュン すれ違い 切ない じれじれ 溺愛 ネット小説大賞七感想
読了時間:約401分(200,248文字)