持つ者が持たざる者から一方的に搾取する。これが世の中のあり方であり回り方だった。
江崎透もまた、持つ者から一方的に搾取される側の存在だった。無慈悲に奪われた結果としてここにあると言ってもいい。
だからこそ、透は奪う事に躊躇いがなかった。
持たざる者から奪うのではなく持つ者から奪う。土地も地位も金も命も。
奪い続けた結果、透は町を裏で支配する魔王としてその存在を揶揄されるようになる。
誰もその存在を知らないが確実に存在する魔王。それは奇しくも皇帝領に住む神帝と同じだった。
持たざる者から奪う者と、持つ者から奪う者。
二つの運命の糸が交錯する・・・。
作品情報
ローファンタジー[ファンタジー]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2019年12月24日
青春 スプラッタ ディストピア 支配 魔王 シリアス 奴隷 華族 殺人
読了時間:約241分(120,310文字)