昔々、あるところに桃太郎と呼ばれる勇敢な少年が居ました。
彼は人々に迷惑を掛ける鬼たちに痺れを切らし、お供を連れて鬼を懲らしめに向かいました。
しかし鬼たちには害意など毛頭無く、ただ人間達と仲良くしたかっただけなのです。不器用な彼らには、ちょっかいを出すという結論しか出す事が出来なかったのです。
結果、鬼たちを簡単に屠ってしまった桃太郎は、人々に盛大に迎え入れられ幾千もの時を超え現代まで語り継がれる英雄となりました。
――だが、この話はここで終わりでは無いのです。鬼は全滅していない。どころか、桃太郎が葬った鬼は彼らの中で戦士と呼ばれたほんの一握りだったのです。
彼らは考えました。桃太郎が喉から血反吐を出しても尚、叫びもがき苦しむ程の復讐を。それが自らの種を冒涜するようなモノであっても。
エブリスタでも同様に公開しています。此方よりそっちの方が更新早いです。一頁千文字程度なので。
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