手紙で振り返る元伯爵令嬢と護衛の今まで。 見つけた手紙の内容は、元伯爵令嬢が元護衛にあてた苦言だった。 元護衛があの頃を振り返る。平民だった自分と伯爵令嬢とその婚約者との出会い。その所感のなかで自分の中の伯爵令嬢はどんな存在だったのか。傲慢なお貴族様なのか、街に溶け込もうとする純粋な少女か。

エルヴィーダは”美しいモノ”に目がない。 その対象は、魔眼であったり美しい容姿ものだったり、実の妹だったりと多様である。 そんな彼女の傍に仕える護衛騎士は、彼女の異常さを目の当たりにしている。 歪んだその愛を彼は美しいと思う。そんなお話。

治癒魔法をもつ優秀な妹には素敵な婚約者がいました。しかし、実は突飛な治癒魔法を持つのは姉の方だったのです！！被害妄想のある妹は姉に虐められていると、いつも心優しい婚約者に泣いて相談。優れた妹を虐める姉の構図がおかしいと思った婚約者が探りをいれると、姉の方が妹に冷遇されている痕跡が……。 主人公は妹。悲劇のヒロインからの転落ヒロインを演じることで姉の魅力を引き立て、婚約者と破棄すること、───それが彼女の使命であり、将来への足掛かりだった。 全ての集大成である学園パーティー。思い通りの展開で、彼女はいつも付き従ってきた護衛騎士と最後の語らいをする。婚約破棄が決まれば、護衛騎士は不必要になる。それに対して騎士のとった行動は彼女の想像を上回ってしまった。しまったゆえのお話。このヒロイン、実は✕✕なんです。王道に則った自己流です。 短い話です。最後まで読んでいただければ、と。 【余談】誤字が……。加筆修正をしました。状況のわかりにくさを和らげるために足しましたので、また読み直していただけると。