作品一覧全7件
短編
 十七の、夏至が過ぎてからしばらく経った頃だった。  まだ坊主頭だった私にとって、あれは一つの夢に過ぎなかった。  夢の中でも、とりわけ悪夢に分類されるものだ。もしあれが悪夢でないというのなら、他にどのような言葉が当てはまるだろう。  目が覚めれば途切れるはずの、一晩という檻から決して抜け出すことのないものだと思っていた。  今になってそれが私の心にふと蘇ったのは、なんてことはない、神の気まぐれによるものなのだ。そう思わなくては、どうにかなってしまいそうだった。
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純文学[文芸] R15残酷な描写あり
最終更新日:2018年07月23日
悲恋 青春 夏 高校生 夢 悪夢 恋愛 雪 マフラー タイムスリップ 大学 短編 虐め 殺人 バッドエンド 読了時間:約39分(19,324文字)
短編
 窓の外が明るくなれば、すぐにここを出ていかなければならない。最後の朝を迎えた「わたくし」は、日が上るまでの僅かに残された時間、小学校で出会ったヤヨイ様、そして中学校でお友達になったヒマリ様との出来事を告白する。  すべては檻の中の雑巾から始まった。
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純文学[文芸] R15残酷な描写あり
最終更新日:2018年04月08日
ミステリー サスペンス サイコホラー 殺人 誘拐 使用人 兎 黒めめ 読了時間:約26分(12,915文字)
短編
今朝、黒塗りの乗用車の前を渡ろうとしたところで、私の意識は途絶えた。目を覚ますとそこは暗い上に狭く身動きがとれない。どうやらトランクの中に閉じ込められてしまったようで…………。
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純文学[文芸]
最終更新日:2018年04月03日
ミステリー 誘拐 監禁 トランク 推理 黒めめ 読了時間:約10分(4,616文字)
短編
旅立ちの朝。 彼が駅に来ることはなかった。
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純文学[文芸] R15残酷な描写あり
最終更新日:2018年03月10日
悲恋 旅立ち 長旅 朝 駅 黒めめ 読了時間:約2分(672文字)
短編
光を失いかけた僕に、隣のベッドにいた彼女は声を掛けてきた。 「私はね、将来教師になりたいんだ」 ※カクヨムにも投稿済です
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純文学[文芸]
最終更新日:2018年03月10日
青春 失明 バターコーヒー 将来の夢 教師になりたい 夏 入院 病院 白めめ 読了時間:約10分(4,605文字)
連載 完結済 2エピソード
 その靴屋の奥には、重い鉄扉があった。  妖精と靴屋の主人が見る世界は、悲しいほど違っていた。
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純文学[文芸] 残酷な描写あり
最終更新日:2018年03月09日
怪談 妖精 靴屋 童話 黒めめ 読了時間:約6分(2,667文字)
短編
母は、どうして大手企業の社長を務める父と結婚したのだろう。幼い私は、母に尋ねた。 ※大幅に改稿しました
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純文学[文芸]
最終更新日:2018年03月04日
身分差 政略結婚 白めめ 読了時間:約2分(891文字)