ソイル・ラガマフィンは夢無し、希望無し、実力無し。万年ランクDの底辺冒険者。
クソ虫と罵られ、自分自身にも愛想を尽かしていたソイルだが、ある日、王位継承権を持つ少女と出会う。刺客に狙われた少女が殺され、その場に居たソイルも命を落としてしまう。しかし、ソイルが目覚めた時、そこにはいつもと変わらぬギルドの光景が広がっていた。
俺は死んだはずだ……。どうしてまたここにいるんだ? 混乱するソイルが見たものは、刺客に殺されたはずの少女の姿。彼女はソイルのことをまったく覚えていなかった。
ソイルはループする世界で、何度もフィオンと出会った日を繰り返し続ける。必ず彼女を死から救うという、強い想いを胸に抱いて。
全てを諦めかけていたソイルは、再び、人と世界に向き合っていく。
※異世界を舞台にしたループものとなります※