武侠小説に憧れて空手をはじめた日本生まれ日本育ちの香港人、剛(かん)侠龍(しゃろん)。その後柔道やムエタイなどをかじりつつ、それらを使ったり使わなかったりしながら大人へと成長していた。
現状に特に不満などは持っていなかった俠龍だが、ふと気が付くと、魔法やら悪魔やらのまかり通る異世界に転移してしまっていた。常識外れの巨体や固い甲殻の異形。超常の魔法使いたちを相手に、ちょっと頑丈になった体で白兵戦に臨んだり、逃げたり、不意討ちしたり。
これは、かつて武侠に憧れた男が恩を返したり異世界を楽しんだりしながら、拳ひとつで立身出世を目指す物語。
※習作です。主人公の口調にイライラするかもしれません。