無敵だった。最強だった。負け知らずだった。 仕事も家庭も遊びも絶好調だった。 あの電話がかかって来るまでは。 事もなげに『ヤツ』は言った。 「僕を殺して欲しいんだ」 いつも通り、ありふれた幸せな日常が待っている筈の 家路、一本の電話が男を地獄に引き摺り込む。

子供の頃、彼女には《もう一人のアタシ》がいた。 彼女にしか見えない《もう一人のアタシ》は、いつも彼女にこう言った。 『ハンブンチョウダイ・・・』 だがある事をきっかけに、《もう一人のアタシ》は姿を消した。 彼女の半分を道連れにして・・・ ※“ゲラゲラ笑いながら〜”のくだりは書き間違いではありません。

これはホラー小説です。 フィクションです。 もしもあなたが本当に生きることがつらくて苦しんでいるのなら、下記の実在する団体に電話してみる事をお勧めします。 東京自殺防止センター 03ー5286ー9090 大阪自殺防止センター 06ー6260ー4343

夏のホラー2018参加作品 『おかあさんの献立』の後日談です。 独立したストーリーなので本編の前にこちらを読んでも問題ありません。

元アイドルの中堅女優が妊娠をきっかけに結婚する事を発表したその数週間後、何者かに誘拐される。10日後、自力で逃げ出し無事保護された女優は「自分は何もされていない、ただ監禁されていただけ」と語る。身代金の要求も無く犯人の真意は不明だが、女優は力強く「こんな事で私は負けない」と声明文を発表する。だがその数日後女優は自殺する。何故彼女は自ら命を絶ったのか？監禁されていた10日間何があったのか？犯人の本当の目的とは？ 第6部分まで怖くない。 ラストのオチ一発勝負。

誘拐された幼女を救う為、一人の刑事が違法な手段を選択する。しかしその結果幼女の命が助かった事で、世論は彼の行動を圧倒的に支持し、擁護する。だが、奇跡の幼女救出劇の裏側で刑事にはもう一つ、全く別の思惑があった。彼は『英雄』なのか？

男はかけがえのない親友の思い出を語ります。 以前アメブロで公開していた作品に、若干の改訂を施し ました。

月曜日、高名な占い師の元に昔一度だけ占った女から メールが届く。 連日送られてくるメールの異様な内容を読むうちに、 占い師は自分が２０数年前、まったく無自覚にその女に 時限爆弾を仕掛けてしまっていた事に気付く。 タイムリミットは、土曜日。

男は意外な形で旧友に再会します。

千年以上森のみんなと仲良く過ごしてきた老木と、 短い生涯をたった一人で駆け抜けた荒くれオオカミ。 そして、百戦錬磨の凄腕猟師と、絵の上手なその娘。 生と死のおはなし。