ある日突然、世界は静寂に包まれた。
人々の暮らしは崩れ去り、街は息を潜めるように音を失っていく。ニュースで伝えられたその出来事を、主人公はどこか他人事のように受け止めていた。だが、変化は思いのほか早く、容赦なく彼の身の回りにも及んでくる。
閉ざされた部屋、止まった時間、つながらない世界。
孤独の中で問い続ける「生きる意味」とは。
「終末のはじまり」は、あらゆるものが失われていく世界で、それでもなお残る人間の感情と本能を静かに描き出す序章である。
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