文明が急速に発展する時代。
宝霊術(ほうれいじゅつ)と呼ばれる精霊を使役する方法が発見されたことで、水道設備すら覚束なかった世界にいまや生鮮食品が行きかうようになった。
人相最悪の菓子屋ブロンはある日、人並みはずれて美しい容姿をもつ少女と出会う。
10歳前後に見える少女になぜか付きまとわれて、なし崩しに少女を保護することに。
少女の自活能力は壊滅的で、顔を洗おうとして水瓶に頭から突っ込む。あまつさえ自分は神様だと自称する。そんな少女を見捨てられずにいたブロンは彼女の願いを聴いた。
ただひとつ、取り返したいものがあると。
神を自称する少女と、悪人面の菓子屋。
ふたりとたくさんが織り成す、後悔と愛を辿る物語。
異類婚姻譚 年の差 日常 ラブコメ 極たまにバトル 幼女
読了時間:約40分(19,857文字)