―――この世界には二種類の人間がいる。
一つは一般人。一つは神に愛された人。
神は人類のごく僅かな人間を愛し、寵愛を与えた。
それは人でありながら人を超えた力、それを人々は"ギフト"と呼んだ。
そしてある神話になぞらえ、それを持つ男性は"アダム" 女性は"イヴ" と呼ばれた―――
"イヴ"である事を隠す少女、佐城凛子は学校帰りに立ち寄った近所のショッピングモールで、不思議な男に遭遇する。それは喪服を纏い日本刀を腰に差した、時代錯誤な男である。触らぬ神に祟りなし、凛子は足早にその男から離れるが、突然斬りつけられ――
裏社会を舞台にした異能力ダークファンタジー、恋愛要素も含まれます。