自分ノ触覚デ見サセテヨ、コノ世界ノ価値。写真ヤ言葉ダケデナク、コノ触覚デ。
黒いローブで身を隠す少女は、老人にそう頼む。
眼球代わりの、触覚を揺らしながら。
変異体。
それは、“突然変異症”によって、人間からかけ離れた姿となった元人間である。
変異体は、人間から姿を隠さなければならない。
それが出来なければ、待つのは施設への隔離、もしくは駆除だ。
変異体である少女に、人間の老人はこう答える。
お嬢さんはこの世界の価値を見させくれるのか?
ここは、地球とそっくりに創造された星。
地球と似た建物、地形、自然、人々が存在する星。
人間に見つからないように暮らす“変異体”が存在する星。
世界に対して独自の考えを持つ、人間と変異体が存在する星。
バックパックを背負う人間の老人と、変異体の少女が旅をする星。
「化け物バックパッカー」シリーズをまとめた短編集です。時系列はあるものの、「プロローグ」を見た後は、どこから読んでも問題ありません。
「カクヨム」「アルファポリス」「マグネット」「ノベルアップ+」と重複投稿しています。
次回は9月19日(月)を予定しています。
(以前は11日の公開予定でしたが、事情で遅れての公開になってしまいました……)
★←このマークが付いている作品は、残酷・暴力などの人を選ぶ表現が含まれています。
作品情報
ローファンタジー[ファンタジー]
R15
最終更新日:2023年02月18日
冒険 近未来 ほのぼの ダーク 人外 化け物 旅 バックパッカー 老人 短編集 オムニバス
読了時間:約930分(464,603文字)