地球の人口爆発が進み、各国の領土問題が深刻化する中、宇宙への移住を夢見ていた青年が何気なく育てていた趣味のAIが、歴史を変えるきっかけとなる。
自分の好きなロボットやスペースコロニーの構想をAIに学習させ続けた。
AIは「現実的に宇宙コロニーを建設可能かどうか」を純粋に処理し続けていた。
数年後、AIは莫大なデータを解析した結果、「人類が宇宙コロニーを建設し、持続可能な生存空間を作ることは可能」という結論に達し、詳細な設計図をネット上に勝手にばらまいた。
青年はこのことに気づくことなく、ただの日常を過ごしていたが、世界はその設計図により激変し始める──。