とある、宇城輿（うきよ）学園女子寮で展開される、謎と愛に満ちた（どこがだ！？）お話。 　酔った勢いで、とあるお方にお題を請求しましたところ、 ・同じ部活の先輩と後輩の設定。 ・キーワードは　『足音 』『ベランダ 』『喉』『切手』『昼寝』。 　と言う言葉を何処かに必ず入れて、なにがしかの話を書く、と 　言うのはどうでしょう？ ・年齢や主人公の性別、ジャンルは問いません。 　というのを頂きました。その返礼でございます。

　とある本に、「結局親との問題なのだから、親とのことを子供の頃からいろいろ、ぐずぐずと、事細かに、包み隠さず、恥も外聞もなく、正直に話してみると、今までぼんやりしていたものが少しははっきりしてきて、生きづらさや悩みの原因がわかることもよくある。 　時間のある人はそんな悩みを小説に書いてみることを勧める。書くということは自分の心の問題を理解し、軽くするのにすごくいい方法である」とあったので、書いてみた。

　小学生のときの思い出。ポケットに忍ばせた魔法の種。気になる男の子の庭にばら撒いた魔法。時がたっても、その魔法は胸の奥で咲き続けている。

　さあ、今日も始まる漫才のお時間。期待の若手、ドリとボタンのお二人です。様々なお題に思いっきり腕をふるって料理していただけるとのこと。さあ、今日はどういったネタなんでしょうか。皆さん、お楽しみ下さいませ。では――

東京都内のとある家にまつわる怪談話。

　あたし、純子。異界転生もの大好き少女。念願かなって、のはずはないんだけど、目覚めたら異界にきてました。王族や魔法使いに取り囲まれて、それはそれはロマンチックな毎日を送る予定――はどこへいったの！？　むさくるしい男どもに襲われるわ、酔っ払いの神官だわで、いったいどうすれば元に戻る事ができるんですか！　誰か、助けて。神様、お願い！　って神様に飛ばされたんだっけ。どうすんべ？　あたし……え？　あたしは誰？

　毎冬、ボクはおばあちゃんの家へやってくる。そこでは楽しくスキーをするんだけど、大きな木の下に立っている女の子と仲良くなった。 　今年も楽しみにやってきた。だけど熱を出したボクのところへあの子はやってくる。冷たい手。そして「誰にも言っちゃいけない」。そして吹雪の日、あの子が呼ぶ。ボクは夢中で山へ向かう。おばあちゃんを振り切って。そしてそこで見たものは……。

　田舎へ旅行に出かけたカップルが、そこで見た「ムサカリ」というもの。老婆の説明を聞いて徐々に理解するものの、さらに恐怖におののくことになるとは。

　某サイトにあげてありましたが、いろいろトラブルがあったようで、退会してきました。で、こちらにあげることにします。執筆時期としては「魔法少女」の後になります。もちろん読み直し、修正を加えていますけど。 　とある王子が魔物退治に挑むという、それはそれはよくある普通のお話でございます。 　っていうと、つまらない話に聞こえるじゃん。困ったな。 　すごーく楽しい王子と仲間の愛と友情の魔物退治のお話。 ……ほんとか？　クスクスくらいは笑えるはずですけど。書いてて楽しかったことはホント。 　よし、これでいこう！

　媚薬にも似たその響きに心奪われた少女は、全てを犠牲にする覚悟で台所に立った。目指すモノはただ一つ、男心を虜にすると言う魔法の料理。しかし、その頂に立つには幾多の困難が待ち受けていたのであった。