相川葉月は世界的なピアニスト、本間佐名は音楽雑誌の記者で２人は年の差ありの恋人同士。しかしながら、イタリアと日本でただいま遠距離恋愛中。これは２人のとある日々を追ったものである。

ハルキは名前のせいでよく、男性と間違われるシステムエンジニア。本人が女性らしくしてこなかったのもあるのだろうけれど、20年以上も生きてきたらもうどうでもよくなっている。 そして、同じビルに入っている別会社の女性に恋していた。ほぼ毎日、ビルに入っている喫茶店ではなく道を挟んだビルの中にある別の喫茶店に通う澄子という女性に。

プロのピアニストではないがプロ並みの腕を持つみのりと、彼女を借金のカタに側に置いてグランドピアノを弾かせる口実で縛る美貌の麗人 郁実。 そんな郁実には隠された正体があった。

ある日、たまみはごみ集積場でごみに埋もれた美しい人(ホストのよう)を見つける。 色々な葛藤の末、手をさしのべるが男性かと思ったらヨウと言う源氏名を持つ女性だった。 この出会いから始まるお話。

亡くなった祖父の家にやって来た未央、子供の頃に祖父の家で野犬に噛まれてからは足が遠退いていた。懐かしい祖父の家の机の中から日記を見つけた未央は祖父の贖罪と気になる言葉を見つける。 自分を護ってくれるという“あれ”とは？

バレンタイン当日の放課後、暗くなった校舎の角で二人の女生徒が勢いよくぶつかった。 眉目秀麗な千丈さんと、ガチガチ優等生な珠川さん。そこから動く二人の物語。

女性にモテ体質なカメラマン津田遊里と、我儘（遊里にだけ）美人チェリスト小日向冴子のカップルのお話です。

11月11日、女子高生のかおりはいつものように一緒に帰っている他のクラスの真島(♀)を教室に迎えにいく。 せっかく迎えに行ったのに真島にはポッキーの箱で叩かれるという出迎えを受ける、それがいつもと違う帰宅の始まりだった。

ナツは嵐のなか、記憶を失って倒れていたところをある女性に助けられる。 自分が何者か分からないナツにその女性、美夜子さんは『ナツ』という名前の他に衣食住と自由を与えてくれた。 見返りなどは求められなかったが、たった一つだけ彼女が求めたものがある。 それは、ナツ自身だった。

しがない古典教師の朝深と、美術館のキューレーターである美都は恋人同士。 美術館で互いに惹かれ合い、今に至る。