「わぁ・・・」
私は、その花畑に目を奪われた。
あたり一面に、ひまわりが咲いている。
太陽の光を浴び、輝いて咲いているひまわりたち。
そう、そのひまわり畑に目を奪われた。夏の暑さも忘れるほどに。
まじまじとその花畑を見つめていると、
「どうかなさいましたか?」
と、ひまわり畑から同い年ぐらいの男性が出てきた。
「ひまわり・・・。綺麗ですね・・・」
私が感嘆をもらすと、その人はきょとんとした顔をしてから、
花が咲いたような笑顔で
「え・・・、ありがとうございます」
と答えた。
それが、私(咲々垣 咲良)と彼(皆儀区 頼智)との出会いだった。