神が住うと言われている山奥にある神居町、そこに住む水瀬 流(みなせ りゅう)は変わらぬ日々を送っていた。
ある夏休みの始まり、よく夢で見ていた麒麟の姫、白雷(はくらい)が現実に倒れているのを何となくで助けてしまい、彼女が元の世界に帰れるまで自分の家に住まわせる事に。
しかし、このままでは生活費が爆散してしまう……流は幼馴染の神矢 薫(かみや かおる)に仕事の依頼を頼むと現実離れした依頼が飛び込んでくる。
その依頼とは『陰の奇』と呼ばれる都市伝説や怪奇現象に関わるものだった。
麒麟の姫と人間、異なる種族が『陰の奇』を解決する。
◇登場人物
・水無瀬 流(みなせ りゅう)
普通を求め、堪能し、何となくで物事を進める高校三年生。
ある日、夢に出てくる少女、白雷を助けてしまい非日常を過ごすことに。
・白雷(はくらい)
幻獣である麒麟の少女。
傷を負って倒れている所を流達に助けられる。
人間を嫌っているが、ジャムが好物でその誘惑に堕ちやすい。
・神矢 薫(かみや かおる)
神居町にある『神矢神社』、その神矢家の次期当主。
流の幼馴染でしつこく流に求婚している。