クリスマスを前にして理不尽な理由で彼氏にフラれてしまった私こと《十日市 澄香》
いつも通り友人の《勘解由小路 瑞穂》相手に「男はクソ」と愚痴っていると、とうとう言われたくない内容を言われてしまう
「そんなに初恋がトラウマなんだったら、さっさと次の恋をするなりなんなりして克服すればいいじゃない」
「あはは、そんな相手がいたら苦労しないよ」
「……異性が駄目なら同性にすれば?」
「えっ」
……そうして紆余曲折の果てに人間関係を深めることになってしまった私。
酒カススロッカスの天才大学院生《有坂 絵理沙》
バイト先のバリスタさん《茅ヶ崎 千穂》も加わって、
私の代わり映えしなかった日常は明後日の方向へ転がりだしていってしまう。