川島先輩は、学内でも有名な先輩だ。薬学部の学生とは思えぬような実力の持ち主である。学問的なことでは、先生方とも平気でやりあうような人だ。また、彼の性格はあまり人に好かれるような性格ではなく、かなり冷たい印象を受ける。しかし、ある時、彼の性格が一変。人間味のある、面白い先輩になってしまった。
だが、さらに驚くことがあった。実は、以前は、明るく面白い人柄だったらしい。何で、性格が変わってしまったのかを僕はこの話の中で探っていく。そして、ついにその理由が明らかになる。
川島先輩を通じて、薬学部の世界を描いている。薬学部ってどういうところなのかも知ることができる。薬学の世界に生きる人間像を学生の視点で表現している。また、途中より出てくる阿修羅像がどう関係してくるのかが非常に興味深い。
ラストは、川島先輩の将来についてである。彼は、これからどうなるのか。