僕は、早々と理解していた。
自分が、『僕』という物語の主人公ではないことを。そして誰かの物語の『モブ』であることを。
だから、せめて他の物語を邪魔しないよう、モブである事に誇りを持って生きていこうと考えていた。
それなのに……。
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『モブ』であろうと努力する、男子高校生の話。
以前途中まで書いて整合性がとれなすぎて断念していたモノをようやく手直し。大筋はあまり変わりませんが、出てくる子も増えたので混乱するといけないなと別に出しました。
ちょっと長め(そうは言っても2万文字いかないくらい)なので分割しますが、ちゃんと最後までかけているので楽しんでもらえると嬉しいです。