拝啓、誰か分からない人
一体どこの誰がこの手紙を読んでいるのか。私には分からない。
男か女か。子供か大人か。それとも人間じゃない生き物かもしれない。
それでもかまわない。聞いてほしい。
私たちの世界には魔法が満ち溢れている世界。
私たちが肉を食べるように、
蟲という人を食らうものがいて、魔獣という蟲を食らうものがいる世界。
神獣という生き物がいた世界。
そしてこの物語は一人の少女の話。その子が生きた軌跡。彼女の冒険の話。
彼女を知る者はみな彼女が嫌いだというだろう。
だけど、私は嫌いにはなれないだろう
大切な。大切な○○。
この物語を知った時に少しでも彼女を好きになってくれると嬉しい。
この世界にそのような物語があったと言うことを知っていてほしい。
それでは話を始めよう。
オリジナル戦記 女主人公 西洋 シリアス
読了時間:約9分(4,437文字)