ある日国王であった鬼の王
ハクは妻を亡くした
人を愛する女だった。
どの鬼よりも優しく強い心の持ち主で国のことを良く考える人だった。
ハクは、この女が嫌いだった。
しかし、前王の父上が薦めた女だったから結婚した。
結婚しても変わらずこの女が嫌いだった。
人を愛していたから…
妻は亡くなった、らしい…
見舞いにも行かなかった。
私が行ったところで愛されてはいないのだから…
父上も妻も亡くなった。
もう私の思う国に、しても文句の言うものはいない。
私の思う国を息子に作ってもらい優雅に暮らそう。
王は宣言した、
「鬼はどの種族よりも優遇されるべき存在なのだ」と
この国の行く末は…