<女子高生二人の友情物語、全5話、18,000文字の中編小説です>
高校三年生、高倉柚子葉は大学受験のトラブルを抱え、友人の礼子との仲は破綻寸前だった。
高倉柚子葉は大学にスポーツ推薦で入るため、テニス大会へ向かう。
柚子葉と礼子が電車へと急ぐ途中に、ある母親と赤ちゃんを助ける。
止まらない電車の中、赤ちゃんが急病となり、それぞれが一番大切な物を巡って対立する。
大切なのは自分の大学受験か、赤ちゃんの生命か、二人の絆か。
二人の決断は、電車の乗客全員を巻き込み、正しいことを見つけ出す。
自分と友人と母子の四人、電車に乗り一駅を過ぎる。
それだけの時間で、二人の友情が壊れ、再生する。
そんな、一瞬の青春友情物語です。