終わりの見える恋なら、始めなかったでしょうか?
アナタに出逢わなければ、そう思うことがあります。
そうすれば私達は、手を繋ぐことも、抱き締め合うことも、キスすることも、肌を重ねることもなかったでしょう。
傷付くことも、悲しむことも、苦しむことも、何一つ辛い思いをすることもなく、毎日を平穏に過ごしていたことでしょう。
アナタが私を好きになることも、なかった。
始まる前に終わっていた恋ならよかったと、今でも考えずにはいられません。
ねえ…もしもこの恋が、始めから終わることを知っていたなら…私はアナタを泣かせずに済みましたか…?
【過去に自サイト(既に閉鎖)で掲載していた作品を大幅にリメイクして投稿させていただいております】
【※2024年4月、一度全章消して加筆修正行っています】