西暦2230年1月1日午前0時。日本で世界初のタイムマシン『LOOP30』の試運転が行われた。人々は期待と同時に沢山の不安を抱いていた。
タイムマシンの大きな目的は2つ。1つ目は2224年に起きた日本側とロシア側でタイムマシンを争奪した「第四次世界大戦」による大飢饉を防ぐこと。2つ目はタイムマシン創設第一人者の杉野学(すぎのまなぶ)のある目的を達することであった。
しかし、どちらも成功することは無かった。LOOP30は見事に過去に戻ることを成功させた。
ただ、本番の作戦実行から杉野学は期間を過ぎても帰ってこなかった。そのことを不思議に思った杉野学の一番弟子の中脇凪(なかわきなぐ)はLOOP30を使って様子を伺うことにした。そこで見た光景に中脇は唖然としていた。戦争が和解で終わっていたのである。そして大飢饉の発端はなく、中脇凪は杉野学のおかげで目的が終了されていたのだと思っていた。それを称えるために中脇凪は杉野学に会いに行った。しかし、その願いは杉野学の死刑判決によって絶たれたのであった。その理由は……超能力者を作り出すワクチンとタイムマシンの等価交換だった。
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