その銀髪の少女を助けるために危険を冒した少年は、トラックに轢かれてしまう。
しかし、目覚めたのは病院。なんと僕は生き延びたのだ!
だが、少女は何度も僕の前に現れる。その少女にぼくが近づこうとするたびに、なぜか死にそうになる僕。鉄骨が落ちてきたり、学校の屋上から落ちてしまったり、今度は電車に引かれそうになったり。
最後には、その少女が家で寝ている僕の所にやってきて、彼女が持っていた巨大な鎌で僕を殺してしまった!
そして目覚めると、雲の上にあるような空間が。そこには、神様のような見た目の男と、その隣には殺してきた銀髪の少女が。
「私は死神です」「あなたを異世界に転生させるために何度も殺そうとしました」
そう僕に語る少女。隣の神様っぽい男も教えてくれた。
「君を転生させようと思ったんだが……なんでそんなに死なないんだ?」「君のように特殊すぎる人間を、簡単に異世界に送ることはできないよ」「君は私の管理下に置くことにする」
どうやら僕は異世界には行かせてもらえない様子。さらにこんな命令を押し付けられてしまう。
「君はこの死神の少女と一緒に、神様である私の管理下で仕事をしてもらおう!」
僕が神様の下で仕事?
「異世界お手伝いサービスだよ。現在、膨大な数の異世界が存在するんだけど、神様や転生者だけじゃあ解決できないようなことも、たくさんあるのさ。そんな困った事件を解決するお手伝いをするのが、キ・ミ・タ・チってわけ。わかった?」
正直わかりません。ほら、そこの死神の少女も不満そうな顔してるよ。
「それじゃあ決まり! 明日からお仕事、頑張ってね~」
……どうやら僕は、大変なことに巻き込まれたらしい。