作品一覧全2件
連載 完結済 3エピソード
わたし、ハイドランジア辺境伯爵の娘シーリーンは、海賊の多いこの領海を守るため、海軍で港や湾の警備を担当しています。 おかげで16歳にしてそこそこ剣の腕に自信あり。そんなわたしに最近、悩みのタネができました。 ――第一王子ワイリーグ殿下との婚約話が、出てきてしまったんです! 父が「海賊被害が大変だから軍備を増強したい」と王家に相談したら、なぜか「じゃあ第一王子を辺境伯家に婿入りさせればいい」なんてことに。 ところが王子は近衛騎士団の団長であり、わたしはただの“辺境育ちの脳筋娘”。会って言葉を交わすにしても、いきなり「海賊対策として、うちに来てください」って頼むのも気が引けるじゃないですか。 で、ひらめいたんです。 「そうだ、男装して近衛騎士団に潜り込めば、殿下とも自然にお近づきになれるんじゃない?」 ――かくしてわたし、シーリーン改めシーウェルの奮闘が始まったのです。
作品情報
異世界[恋愛]
最終更新日:2025年03月02日
ESN大賞8 SQEXノベル大賞2 ほのぼの 女主人公 西洋 ハッピーエンド 男装 強い女の子 読了時間:約64分(31,579文字)
短編
わたし、ハイドランジア辺境伯令嬢のシーリーンは、年明け早々、華頂王国の重鎮・ブレティラ公爵家で開かれる“新年の茶会”に招かれたのですが、これがもう想像のナナメ上。 優雅な王妃や公爵夫人、それに「次期王妃候補」と名高い令嬢まで、皆さまの笑顔はとびきり上品。 優雅なお茶会を楽しむ――はずが、彼女たちの会話は産業振興や軍備増強、果ては王子の結婚相手の選定にまでおよぶ急展開に! 「王妃候補として名高い公爵令嬢が、次期王を事実上“選ぶ”の!?」 しかも、わたしが報告した“海賊の脅威”が引き金になって、第一王子殿下が辺境へ婿入りしそうな勢いで……! 戦場よりも手強いのは、華頂王国の上位貴族が織り成す“茶会”だなんて、聞いてませんでした! ――そんな恐ろしくも華やかな新年の幕開けです。
作品情報
異世界[恋愛]
最終更新日:2025年01月06日
女主人公 西洋 中世 読了時間:約14分(6,564文字)