野良猫に見つめられた男は、戯れたいという気持ちからその猫に話しかけた。すると返ってきたのは鳴き声ではなく人間の言葉だった。その猫曰く動物は幽霊と話ができるのだという。そこで初めて幽霊になったと知った男は自分の身に何が起きたのか思い出そうとしたが、なにも思い出せず途方に暮れていた。そんな男を見かね原因を思い出す手伝いをすることにした猫は、家と家の狭い隙間へと進んでいき付いて来いと言って男を導いた。しかし猫は度々男から目線を逸らし、何かを隠している様子だった。
猫は果たして何を隠しているのだろうか。そして、男の身に起きたこととは一体。