規則正しく、刻み奏でる小さな金音――
神は平等に、人の子らに与えたものがある――
幸と不幸を巻き込みながら運命に導かれるままに「時」を刻む――
仇人(あだびと)、「聖」の言の葉に異を唱え、東の国より攻め至る
戦禍に投じ、他(た)の仔らはその牙にかかりて息絶ゆる
残りし神の堕とし御子の懺悔より、その身は時の外へと連れてゆく
成すべき使命、天下分け目の「大禍(たいか)」訪れば
幾重に閉ざされた「闇」に「光」指し
「神の鉄鎚」を下すであろう
「十字」を胸に、総ては己が御心のままに――
超越した力を持つ主人公によって創られる新たな歴史の物語が始まる。