俺、村上隆悟は、「自分」というものを持っていない。常に他人に合わせた行動をとってしまう。友達との会話も、相手が求めた言葉を、求めているタイミングで発する。言うならばロボットだ。
俺は、俺のそんなところが、心の底から大嫌いだ。
高校入学から一ヶ月ほど経ったある日の放課後、俺は、見る限り静かで控えめな、早くもクラスから浮き始めていた一人の女子ーー川咲雫ーーから、衝撃的な言葉が放たれた。
「わたしは⋯あなたのことが⋯⋯大嫌いなの」
「は?」
「あなたの人に対する態度を見ていると⋯腹が立って仕方がないの⋯⋯。頭にくるわ⋯⋯。あなたを見ているとなんだか⋯⋯イライラして、ムカムカして⋯本当にぶん殴りたくなって⋯⋯そしてなんだか⋯悲しくなるわ⋯⋯」
「なんでお前⋯泣いてんだ⋯⋯?」
俺が出会ったのは、強気なくせにすぐ泣き出すという、ぶっ飛び個性を持った黒髪ロングの少女だった。
彼女との出会いが、俺の人生を大きく変えていく。
絶対に忘れられない村上隆悟の三年間が、始まる⋯!
※初めに投稿した、小説情報(あらすじ)とプロローグ〜第三話のセリフ等を一部修正変更させていただきました。話の内容の変更はございません。
スクールラブ 日常 青春 ラブコメ ギャグ 男主人公 学園 現代 ハーレム 幼馴染 黒髪ロング
読了時間:約25分(12,381文字)