作品一覧全2件
短編
 幕末の時代。日本のどこかには、まだ、きっと、キリシタンが潜んでいるに違いない。こう確信した、フランス人神父、ベルナール・プティジャンは、その事実を確かめるべく、はるばる、長崎にやって来た。  しかし、なかなか、思うようにことは、運ばなかった。半ば諦めかけていた時、彼の教会に、浦上の隠れキリシタンの一行がやって来た。  狂喜乱舞した彼は、一行を最高にもてなそうとする。しかし、彼が雇っていた下女が、キリシタンではなく、一向門徒だと判明すると、隠れキリシタン達の様相が一変した。  些細なキリシタン用語の違いも加わって、彼らの間には、齟齬が生じ始める。そして、それは、とんでもない事態に発展していくことになる。
作品情報
歴史[文芸]
最終更新日:2018年06月07日
ヒストリカル 伝奇 史実 時代小説 MBSラジオ短編賞1 読了時間:約10分(4,933文字)
短編
水産加工会社の経営者であり、また、アマチュアトップゴルファーでもある中年男性が、ビジネスで訪れた北朝鮮で不思議な体験をする。彼は夢を見ていたのか、現実の体験をしたのか、今となっては、それは、彼にも分らない。ただ彼の頭の中は、今も、言葉に表すことが出来ない、奇妙な幸福感で満たされている。
作品情報
現実世界[恋愛]
最終更新日:2018年06月07日
伝奇 奇談 読了時間:約41分(20,039文字)