幻想暦元年
モンスターと呼ばれる文明の破壊者によって人類が滅亡の道を辿った世界。そんな世界に幻想《ファンタジー》と呼ばれる異能の力を持った人類が現れ、これを撃破した。
以降、数十年は幻想を持つ者達。幻想持ち《ファンタジスト》は英雄とされ、人類と協力してモンスターを撃破していった。
しかし、半世紀前からモンスターが出現しなくなると恐怖の対象は幻想持ちへと変わり、長い間差別の対象とされてきました。
それから現代へ。
幻想持ちへの差別は加速し、幻想持ちを教育するという名目で海のど真ん中に作られた人工島での隔離が行われていた。
そんな幻想持ち教育機関の一つ。夢原学園に現れた二人の少年少女。同じ理想を持ちながらも相反するやり方で衝突していく二人とその仲間。そして、二人の出会いによって加速していく世界の運命について綴った物語。