殺し屋である冬園空。
彼は殺し屋であるが金額報酬より、その依頼の対象人物が悪人であるかどうかを重要にしていた。
その人物が本当にクズなのか、家族はいるのか、社会にどう影響し、どう生きているのか? これらの情報を元に彼は暗殺するかを決めていた。
勿論その人が善人なら殺さないし、家族がいるならクズでも殺すまではしない。
そんな殺し屋である彼は依頼の途中にある一人の死にかけている綺麗な少女を拾う。
その少女は思ったより壮絶な人生を送っていたようで帰る場所などなく絶望していた。
だが……
「家に来るか? ……何も無いけど。」
「えっ?!」
「あー、いやなら…」
「行きます! お願いします!」
これは殺し屋の青年と一人の少女のバイオレンスで、でもどこか優しく温かい恋の話である。