『むかーしむかし、あるところに、美しい女王様がおりました。女王様は毎日魔法の鏡に向かって「世界で一番美しいのはだれ?」と訪ねました。鏡は答えます。
「それは女王様です」
しかし、彼女の義理の娘である姫が十六歳を迎えた日、女王様は鏡に尋ねました。
「世界で一番美しいのはだれ?」鏡は答えました。
「それは姫様です」
女王様は怒りました。それから姫に嫌がらせを行い、しまいには森へ追放してしまったのです。彼女の護衛騎士に姫を殺すように命じて。そして姫は悲しみながら森に入っていったのです……』
「……ってありえないわっっ!!」
これはある目的のために城を離れた姫と、娘を想う継母、そして森で出会った王子様に捕まってしまうお話です。
マジで悲劇要素ゼロです。ゆる〜く読めます。