かつて必須とまで謳われたバッファーの冒険者シドゥ。
そんな彼の日常はギルドが始めた冒険者支援システムによって終わりを告げた。
誰でもお金さえ払えばギルドでバフが受けられる時代、用無しの烙印を押されたシドゥは幼馴染たちのパーティーから追放されてしまう。
しかし幼馴染たちは思い知る。シドゥのバッファーとしての実力が如何に強力であり、自分たちがどれだけ彼に頼っていたのかを。
1種類のバフしか受けられないのが当然の世界で、唯一バフの重ねがけが出来るスキルを持つシドゥは、思いもよらない成り上がりの道を歩み始め大切な仲間に出会ってゆく。