女子高生の良子は日常を生きていたが、それは本当に日常なのか、疑問を持っていた。
現実と思っていた世界に違和感を覚える日々が続くが、何かが起こっているわけでは無い。
人間関係も問題ない。
交友関係も、まあ普通といっていいと思っている。
両親が失踪し、帰ってくるのを気長に待つ日々だ。
喪失感を抱えながら日常を生きている。
しかし、平穏に生きていると思っていたのは、ただの思い込みだった。
周りは彼女にそうやって生きることを許してはいない。
彼女は、神に捧げられる人間だった。
日常 サスペンス サイコホラー
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