ここは架空の奈良時代の日本。
[日ノ国]。
701年に隣国の
[唐ノ国]の法律にならった
“大宝律令”がつくられてから
約10年が経ち、奈良に
平城京が作られた頃の話。
都往来をさ迷っていた孤児がいた。
名は、翡翠。
その人々のひとりに
過ぎない子供が
後にこの国の行く末を
左右させる人物だった―。
この頃、この律令国家の
政治の仕方に
国民も豪族も不満に思っていた。
その国の覇権を握ろうと
裏で暗躍をしている者がいた――。
後に少年・翡翠と
運命の出会いになり、
翡翠の人生を
大きく変えることとなる―。