先導者として村を治める役を生まれ持った、黄金色の髪をもつ少女、ユラ。次期村長として任ぜられた青年ツーロウと共に、様々な町や村を視察する旅に出る。少々過酷であるものの、平和な旅を続けていた二人だが――

盆休みに入った敏史は初盆の手伝いをするべく母と祖父の家へ訪れる。忙しい時間を過ごす中親戚の貴子と再会し、祖父との思い出を振り返りながら交流を深めていく。貴子との他愛ない話から、お盆の虫は殺生してはいけないと聞き――。日常の思い出や交流を描いた、切なくも優しさに溢れた短編物語。