作品一覧全14件
連載 2エピソード
「父さんは、小さい上に無責任な男だ」 「父さんな、お前が物凄く強大な敵に出会って、怯えていればいいと思うんだ。」              
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ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2021年02月21日
日常 男主人公 読了時間:約3分(1,427文字)
連載 22エピソード
ある広場で、青年は公園のベンチに座った。 空は澄み、目の前に広がる青々とした芝生の上を子どもたちが駆け回っていた。 今日はとびきりにピクニック日和で、そんな日の公園のベンチには、新聞を顔にかけて、のけぞって眠る男性がいるのは普通だろう。 青年と背中合わせのベンチで眠る男性も傍から見ればそれに違いなかった。 青年は本を片手で持ち、空いた片手で鮮やかに男性の尻ポケットに入った書類を抜き出した。 それを合図に、男性は今目覚めたかのように時計を確認し、足早にその場を立ち去る。 青年は数十分後に立ち上がり、ゆっくりと街の中心部に歩き出し、ついには人ごみに紛れて見えなくなった。 そのポケットには、乱雑に入れられた彼の仕事。 新聞の一面は… 『勇者失踪』 四作目「勇者は、勇者になるために。」 魔王討伐後の勇者たちの短編集です。
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ハイファンタジー[ファンタジー] R15残酷な描写あり
最終更新日:2021年01月01日
勇者 魔王討伐後の話 読了時間:約82分(40,902文字)
短編
彼女といる時も、一番近いのは君だ。 友達といる時も、家族といる時も。 離れている時は、いつも君のことが頭に浮かぶ。 でも、頭の固い大人以外そのことを咎めないし、多分、大多数の人がそうだろう。 君はとっても完璧で、他の事を放り出してしまうほど魅力的だから。 でも、「一番大切なのは?」って聞かれたとしたら、僕は君を選ばない。 選ぶとしたら…そうだな、家族か、親友か、恋人か。 沢山選択肢があって選べないかも知れない。 それでも、君は選択肢にも入ってないだろう。 なら、なんで君ばっかり僕は見てるのだろうか。 その答えを、きっと誰もが知っているのだろうけど。
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現実世界[恋愛]
最終更新日:2020年09月23日
日常 現代 読了時間:約3分(1,409文字)
連載 完結済 10エピソード
この世の大多数の人間には、必ずある一瞬が訪れるのではないのかと。 「自分が特別ではないと自覚する一瞬が。」 勿論、こんなことを思うのは、自分がその一瞬を経験したからなのだが… 他の誰かがどう思っているかは別として、少なくとも僕には、不思議とこの一瞬が悪いものだとは思わなかった。 だからこそ、その時分かった。 僕はヒーローにはなれないんだって。 そんな僕が、目の前に起こっている惨状をどうにかできるのだろうか。 好きな子がいじめられているこの惨状を。 それなら、「いじめが悪だと言っている僕は、ヒーローになれない」のだとしたら…それなら僕は… 平凡な男子高校生の、ちょっとだけ平凡じゃないかもしれないお話。 アルファポリスにも投稿しています。
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現実世界[恋愛]
最終更新日:2019年08月30日
ヒーロー 男主人公 いじめ 平凡 読了時間:約26分(12,930文字)
短編
ある曲の歌詞が言ってた。 『お前の苦しみも、何もかもが、お前のものだ』って。 『逃げてもいい』って。 じゃあ良くない? 数文字で。 「ごめんなさい」 「わかりました」 「大丈夫です」 「気を付けます」 数文字で終わるなら、偽った方が楽じゃん。 逃げた方がいーじゃん。 適当に話合わせて、内心馬鹿にしあって。 そんな薄っぺらい関係の方が良くない? 劣等感を押し殺して、負けましたって笑ってる方が、人生上手くいくもんじゃない? 誰もがそうやって塊を抱えて生きていくのは難しい。 それの吐き出す場所に、彼女は絵を選んだ。 かつてそうだった少年と共に。
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現実世界[恋愛]
最終更新日:2019年06月30日
男主人公 絵 読了時間:約4分(1,751文字)
短編
君は、少しだけ足を濡らしながら、海の向こうを見ている。 朝日に照らされた向こう側を、夕日に映し出された向こう側を。 真っ暗で不明瞭な境界線を。 僕はそんな君を眺める。 白い足首に波紋を作る波を、風に揺れる白いワンピースを。 キラキラと輝いた、向こう側を見つめる視線を。 中学二年生の時、一度だけ、彼女が言った。 『この海の向こう側に、何かがあるんだ。 私はね、それを見てみたいの。』 『そりゃあるでしょ。 大陸が。』 彼女は、不貞腐れたみたいな声色の笑顔だった。 『分かってないなあ、君は。』 そう言って、君はまた海の向こう側を見た。 君の隣で見るのは恥ずかしくて、君がいなくなってしまった後に、僕は海の向こう側を見たんだ。 「やっぱり、僕にはわからないよ。」 全部、真っ暗に見えてしまって。 やっぱり、僕は、君を見ていなきゃ、ダメなんだ。 アルファポリスにも投稿しています。
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現実世界[恋愛]
最終更新日:2019年06月07日
悲恋 シリアス 海 読了時間:約6分(2,501文字)
短編
この世界の命は、平等に、銅貨5枚だ。僕も。あいつも。きっと、あなたも。
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ハイファンタジー[ファンタジー] R15
最終更新日:2019年02月08日
剣と魔法 読了時間:約3分(1,075文字)
短編
高校生の「僕」は、冬休みの宿題が終わらなかったから、旅に出ようと思った。 アルファポリスにも投稿。
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純文学[文芸]
最終更新日:2019年01月06日
日常 冬休み 宿題 高校生 読了時間:約3分(1,359文字)
連載 25エピソード
固有スキル「転生」で幾度も無く転生を繰り返して、チートスペックを手に入れたリグ・アドバース。 「大賢者」「剣聖」など、様々な称号を持ち、大英雄と謳われて、ハーレムでもなんでも好きに出来た彼が、唯一、苦戦したもの。 それは、彼の理想のスローライフを送ること。 彼が理想とする、スローライフとは。 目指すものはどこにあるのか。 明らかに目立ち過ぎるチートでもスローライフを送るには、どうすれば良いのか。 可愛いすぎる手乗りドラゴンと、リグによる実践講座。 リグ「えっ…可愛すぎでしょ。 意味分かんない。もう吐きそうなんだけど、幸せを吐き出しそうなんだけど。」 アルファポリスにも投稿しています。
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ハイファンタジー[ファンタジー] 残酷な描写あり
最終更新日:2018年12月02日
チート性能 理想のスローライフ 爽快系隠居生活 男主人公 手乗りドラゴン 読了時間:約64分(31,652文字)
連載 完結済 3エピソード
昔のことだ。僕は眠れないと、いつも母に読み聞かせをねだった。 そんな時、母は決まって伝説の勇者のお話をするのだ。 伝説の勇者、ゼタ・バルセリア。 語られる彼の話に、僕は胸を躍らせた。 カッコいいと思った。 だけれども、自分でも不思議なほどに、僕は彼への憧れを抱かなかった。 カッコいいと思う。それだけだった。 僕が憧れたのは、民衆にも語られない、本の中でも名前しか出てこないような。 魔王を倒して歴史の表舞台から姿を消していくような。 そんな勇者に、僕はどうしようもなく心惹かれた。 ーーー 彼はなぜ、普通の勇者に憧れたのか。 普通の勇者を目指す先には何があるのか。 そんなお話です。 この作品は勇者シリーズ第2弾ということで、前作、「それでも、勇者は勇者であった。」と同じ世界線の話となっています。 前作を見なくても楽しんで頂けるとは思いますが、作者が喜ぶので出来れば前作も見に行ってやって下さい。 アルファポリスにも投稿しています。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー] 残酷な描写あり
最終更新日:2018年09月19日
男主人公 現地人勇者 魔王討伐の旅 勇者パーティー 3部構成 読了時間:約16分(7,875文字)
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