魔法使いに背中を打たれるし、剣士の攻撃は当たらない。戦士に関しては何をやってたかさえ知らない。勇者・アルク一行はランクDという最低パーティー。あまりの状況に頭を抱えたアルクは、三人を追い出すことを決意する。単独となった勇者のパーティーランクは、なぜかSSSクラスに上がってしまう。
アルクは単独パーティーとして活動しようとする中、一人の少女と出会うこととなる。
「えーと、きみ。もしかして迷子?」
「なにいってんのよ、おっさん。あたしが迷子になるわけないでしょ」
その強烈な少女、名をアリィという。どうやら行方不明の兄を探しているとか。アリィの一言でどうしてもほっとけなくなったアルクは、兄探しを手伝うことにした。そして二人が旅を続けているうちに、兄の秘密が少しずつ明らかになっていって——。