作品一覧全2件
短編
2050年、日本の企業が「物の情報の可視化」することができるオーグメンティッド・リアリティ・コンタクトレンズ(ARCL)を開発した。  その後3年間でARCLは急速に普及し、総人類の約半数が使用するようになった。  開発成功の当初は全ての情報を持っている媒体が存在し、その媒体を通じて全てのARCLに情報が送られていたが、改良されたことにより個々のARCLが独立し、情報の交換を行う事ができるようになった(管理媒体は存在する)。例えば、自機器が持っていない情報を持った他機器と向かい合う(目を合わせる)ことで他機器から新しい情報が送られるという事ができる。    生活に便利を極めた。  ARCLの主な機能は、見た物が「いつ」「どこで」「誰が」「どのように」作ったのかがわかること。または、ナビゲーションのように目的地への道筋が表示されることである。  ただ、もう一つの機能に問題があった。それは「人の情報」を見ることが出来る機能だ。  その人が嘘をついているかついていないかはもちろんのことだが、特定個人をみた他機器のARCLにはその人の行動記録が残っているので、整理をすればその人間の全てがわかる。  そこで、改良され、情報の意図的ブロックも可能となった。 これが2055年の出来事だ。 そして2058年、G20を始めとする多くの国がARCLの着用を16歳以上に義務するとした。  この話はその10年後の話。
作品情報
空想科学[SF]
最終更新日:2018年07月28日
近未来 サイバーパンク シリアス 男主人公 未来 読了時間:約12分(5,948文字)
連載 2エピソード
第二次世界対戦終戦から一年。ある技術が発達し、人々の生活に溶け込んでいた。それは死術。死術とは死人となった人々の記憶の集合体[Memory Aggregation](MA)に潜り込むという技術。これを用いた職業が遺言代弁業務[Will Speak]。フォートレス・ホーキングはそれを担う一人の遺言代弁者[Will Speaker](WS)。戦争で大切な人を亡くした人の為にMAに潜り続ける。
作品情報
空想科学[SF]
最終更新日:2018年07月28日
男主人公 西洋 近代 現代 読了時間:約18分(8,720文字)