先進技術恐怖戦争(テックフォビアウォー)により技術発展が阻害された世界にて、『世界一安全な国』という称号と引き換えに超相互監視社会となった日本。
人の心を解せない少年・見鹿島(ミカジマ) ハバキは、過密スケジュールの学生生活に嫌気がさし家出する。しかしその先で偶然出会い、友誼を深めた同じ境遇の少女・サヤが誘拐されてしまう。彼女を助けようとした結果、不意を突かれて銃撃されてしまい、命を落としたかに見えたハバキ。
だが、謎の声に答えることで『ベクトルを任意に加算する異能力』に覚醒し、因果を捻じ曲げた復活を果たす。
絶大なチカラを得たハバキは、それを利用して退屈な人生を楽しむために『怪人アラハバキ』となり、当分のお題目として、ディストピアとなった日本を『壊して作り替える』ことを決める。
彼が喚ぶ混沌は様々な人間を巻き込み、その運命を狂わせていくこととなる。
昼は少年、見鹿島 ハバキ。夜は怪人、アラハバキ。社会に馴染めない少年は、社会を壊して生きていく──。