魔界を統一した魔王はある事に悩んでいた。 「本日も異常ありません」毎日毎日同じ事しか言わない部下の報告だ。 この世界を誰よりも楽しみ、部下たちが必死に戦う姿が好きだった魔王は、世界を征服してしまった為に平和という退屈な時間を手に入れてしまったのだ。 「もうこの世界に私が求める物は無い」 決断した魔王は、この世界を捨て、自らが求める物の為に新世界へ向かう。

ある日、自分の部屋に謎の扉があった。 見たこともない、触ると不思議な感じのする扉。 意を決して扉を開けるとそこには、荒廃した街が目の前に広がっていた。 そんな街に住む謎の小人から神様になってくれと頼まれる。 「いやそれ遊び感覚で頼んでるだろ、暇つぶしに俺を神様に祭り上げようとしてるだろ、そんな事より俺は就活しなきゃいけないんだよおおお」 現実世界で就活に失敗した男が、様々に人々に出会い働く事について考える物語。 更新は遅いですが、よろしければお付き合いください。