ここは異能と呼ばれる者たちが住む世界
十三階建てのパンドラアパートに住む青年、尾張晴辰<おわり はるとき>は偽善者と呼ばれている。
日々の平穏を愛する彼は、その身に課せられた呪いを行使し、保護活動と称し日や人助けをしていた。
そんなある日、国家機密組織の重役であり、晴辰の昔の知人である駁射苓亮<まだらい れいすけ>からとある仕事を依頼される。
それは一人の少女との同棲生活だった。
意気揚々と与えられた一軒家に向かう晴辰。
しかしそこに待っていたのは、世界一の探偵でありながら最強最悪の殺人鬼でもある早神織花<さがみ おりはな>の姿だった。
仕事を受け付けてしまった以上キャンセルするわけにもいかず、はめられたと思いながらも、晴辰は織花と一緒に暮らしていた。
そんなある日、二人が暮らしている一軒家にクール便で荷物が届けられる。
心当たりはなく、送り主不明の荷物にを不審に思いながらも晴辰と織花は荷物をあける。
そこに入っていたのは一通の手紙。
そして、バラバラにされたの死体。
手紙には『おとなしく投降しろ。さもなくば次は貴様たちがこうなる』と書かれてあった
こうして 『偽善者』尾張晴辰と『殺人鬼探偵』早神織花との共同戦線が張り巡らされていく。