姫代市(ひめしろし)、そこは魔物が発生しないということで有名な街。
御堂秀一(みどうしゅういち)は、そんな街で暮らす高校2年生。彼は9年前に事故に遭い、それ以前の記憶がない。それでも今まで問題なく過ごしてきた。
ある日、秀一は高校で不思議な話を耳にする。
「姫代市の森には何でも願いを叶えてくれる『白い少女』がいるらしい」
そんな噂話を聞いた秀一だが、彼には叶えたい願いなんてものはなかった。だから秀一にとってこの噂は関係ない話のはずだった。
これは、秀一が忘れていた少女達の願いを叶える物語。そして、自分自身の願いを叶える物語。
※プロローグ・1~5章・最終章の構成で書く予定です。