龍神を家の守護神として祀り、千年来の信仰を捧げてきた古い神社の家系、水無瀬(みなせ)。
本家を継承する跡取り娘として生まれた陽雨(よう)は、先代当主が遺した唯一の子でありながら、家が龍神の守護を失うに至った元凶、出来損ないのお飾りと家門中から蔑まれていた。
生まれたときから傍にいる婚約者もいつからか陽雨に冷たい態度を取るようになり、味方といえるのは唯一陽雨を家族だと慈しんでくれる伯父だけ。その伯父は先代当主と並んで当主候補と任されていた実力者で、陽雨より次期当主に相応しいと絶大な支持を集めている。
成人とともに待ち受ける、跡取りとしての通過儀礼、当主継承の儀。十八歳の誕生日を間近に控えた陽雨は、自分の次期当主としての資格を否定し、伯父こそが当主に相応しいと分家の前で啖呵を切ったけれど……?
現代日本の裏側で祓い屋家業の跡取り娘として邁進する女子高生のお話です。
未成年の女の子に対する(現実の倫理観においては許されるべきではない)ハラスメントを匂わせる描写があります。苦手な方はご注意ください。
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和風 年の差 現代ファンタジー 女子高生 巫女 祓い屋 女性向け 両片想い
読了時間:約361分(180,425文字)